行方知れずの子鹿たち・伝説編 hachikun キラ☆キラ、前島鹿子、椎野きらり。第三者視点。  (訂正:2009/03/28:16:10 スパッツ→レギンス)  『行方知れずの子鹿たち』本編直前の話です。とりあえず完結。 [#改ページ] お姫様[#「 お姫様」は中見出し] 「おい|蝶野《ちょうの》、聞いてるか」  あれはたぶん、セミの鳴き声も眩しい真夏のある日のことだったと思う。  いまいち音の線が細いからゲージを変えてみようかなんてアコギのような事を考えていた俺のところに、ドラムの長瀬がやってきて面妖な事を言いやがったんだ。 「ベースの候補ができたんだと。無事採用になったら|三島《みしま》はキーボードやってくれないかってさ」 「はぁ?」  そいつは、本当に寝耳に水だった。  確かに三島はキーボードもやれる。ていうか以前俺のいたバンドではこいつはキーボードだったんだ。だがベースが空いてるってことでベースに回ったわけで、三島当人としてはむしろ|本望《ほんもう》だろう。  だがしかし、である。 「冗談だろ?あいつのベースの代わりだなんて」  本人は穴埋めなんて言ってたがあの腕は本物だ。たぶんベースもキーボードと同じくらい好きなんだろう。  あれをわざわざ放棄してベースをすげ替えるなんて、いったいどんな奴が来やがったんだ? 「さあな。けど、あの姫さんがああも断言するんだから、ただ者じゃないのは確かだろう」 「ふむ」  そうだな、確かに。    俺たちのお姫さん。その名はお茶の間の|人気歌手《ポップ・シンガー》にして事務所のドル箱歌手・椎野きらり。  だけど俺たちバンドマンは知ってる。それは姫さんの本質ではないと。  姫さんの本性は決してテレビじゃ現れない。確かにあの天性の|天真爛漫《てんしんらんまん》さも彼女の本質ではあるのだけど、俺たち自称『きらりバンド』が惚れ込んだのはそんな彼女ではない。  あんなものでは、姫さんの本性の一割だって見えやしない。何もわかっちゃいないんだ。  そして、そんな姫さんに魅せられているからこそ、俺たちはきらりバンドのメンバーを続けていた。  やがて姫さんと事務所の間でも同意が成立し、|KIRARIBAND《きらりバンド》の名でロック活動が並走する事が決まった。ロックシンガーじゃ儲からない事については姫さんも事務所の主張に同意していて、だったら裏プロジェクトはどうかな?隠れて怒ってるのもなんかパンクっぽいし、なんていつものノリで提案したらしい。    そして3日後、姫さんに連れられて『そいつ』はやってきたんだ。 [#改ページ] 魔物[#「 魔物」は中見出し]  最初そいつを見た時は「かわった女だな」という印象だった。  ちょっとフリフリ入った黒ワンピにごついブーツ。下にはすっぽり下まで覆うレギンス(パンストかと思ったが三島が言うには違うそうだ)までつけてるわ二の腕まで入る長い手袋しているわと妙に末端が重装備だった。しかもそのまま演奏までするのか、指のあたりは丁寧にくりぬいて処置してある。このクソ暑いのによくやるよ。  髪は伸ばしている最中なのか、後ろで束ねてはいるもののその先にあるのが短い。ポニーテイルというより猫の尻尾で、アクセントづけなのかシルクっぽい飾りでラップしてあった。手間かけてんな。  全体的に言うと、ちょっとやりすぎの感がある。  だがそれが似合いすぎるほど似合っていた。身長も170近いようだし、ちょっと子供っぽい姿の姫さんとは正反対のタイプだった。てーかぶっちゃけいい女だ。 「……」  三島が目を丸くしていた。寡黙でポーカーフェイスのくせに珍しいことだ。  だが俺もまた、次の瞬間の姫さんのセリフで目を剥いた。 「前島鹿子ちゃんっていうんだ。ちょっと病み上がりで元気がないんだけど、いじめないであげてね」 「え」  俺も長瀬も目を剥いた。そりゃ剥くだろう剥いてあたりまえだ。 「ちょ、姫さん」 「なぁに?蝶野くん」 「前島鹿子て……あの前島鹿子!?」  すると、姫さんは「あ、やっぱり知ってるんだ」と言わんばかりのちょっと複雑そうな顔で、 「よく知ってるね、うんそうだよ!」  いや、知るも知らないもアンタ、 「そりゃあ知ってるさ。姫さんの古巣の仲間で伝説のベーシストじゃん。だけど大丈夫なのかい?」 「何が?」  ちょっぴり不思議そうな顔で、姫さんは首をかしげた。だから俺も言った。 「俺が知ってる限りだと、その人は高校出てからはバンドやってないんじゃないの?それともどこかでこっそりやってたとか?」  練習さえ続けていれば問題ない気はするが、ちょっと心配だ。  伝説にある第二文芸部バンドがもの凄いのは人気だけじゃない。練習期間の短さもある。特に前島鹿子といえばテニスプレイヤーから帰宅部経由でベースを手にしたような異端者で、楽器経験自体が笑えるほど短かった。  にもかかわらず、あそこまで名を馳せたのだ。動画サイトに残る演奏だって悪くない。  ようするにだ。もともと才能があった事、強力な指導者がついていた事のふたつが幸いしたのだろう。  だけど、いくら才能があっても練習してなきゃ弾けるわけがない。演奏の腕というのは|生物《なまもの》なんだ。  そう言うと、姫さんは大丈夫だよと笑った。 「練習だけはずっと続けてたんだって。うちであたしのギターと合わせてみたけど、あたしじゃ正直ついてけないくらいはできたよ」 「それじゃ参考にならないな。姫さんのギターは微妙すぎる」  む、と姫さんは不機嫌そうな流し目をする。いやそんな顔しても事実じゃん。 「いいよいいよ、どうせあたしは蝶野くんのバックしか弾けないんだ」 「いいじゃん、だから俺がいんだし……?」  ふと視線を感じる。  見上げると、じっと俺を見ていたのは前島鹿子だった。 「……前島だ」  なにガンつけてんだと言おうかと思ったが、意外にもきちんと挨拶してきた。  堂々の男言葉なのは仕方ない。だって俺の記憶が正しいならこいつはこんなイイ女の分際で中身男なんだから。姫さんがいつも幸せそうに語る愛しの『鹿クン』とはこいつの事のはずだ。  しかし不気味なほど似合ってるな。こいつ女装に走りすぎてタマまで抜いちゃったんじゃねえのか?  おいおい、頼むから姫さん泣かさんでくれよ?  だけど、そんな俺に前島は泣いてるとも笑っているともつかない顔をして、 「心配いらない。……これ以上泣きようがないくらい泣かせちまったからな。これ以上は俺も泣かせるわけにはいかない」  なーんて言いやがった。 「自慢するこっちゃねえだろそれ。ま、いい。やろうぜ」  ああ、と前島は笑った。かなり頑張ってる感じの笑いだったが。 「……」  なぜか姫さんは俺と前島の顔を見比べ、むうっと頬を膨らませた。 「蝶野くん、鹿子ちゃんはあたしのだから惚れちゃだめなんだよ!鹿クンも目尻下げないの!」 「嫌すぎる誤解はやめろ」 「俺にその趣味はないわ!」  言葉は違うが文句のタイミングがなぜか合ってしまった。姫さんはますます頬をふくらませた。  俺はためいきをついたんだが、 「ほらほら、きらり。そんな顔してたら顔がフグになっちまうぞ。あわせるんじゃないのか?」 「あ、ふぐいいね。サトっちのとこに一度お礼いかなきゃいけないし、また食べられたらいいね!」 「おまえね、食い気の前にまず義理はちゃんとたてろよ」 「むー、何いってんの。鹿クンのことでサトっちには本当にお世話になったんだよ?他人事みたいにいっちゃダメ!」  あっさりとその姫さんのご機嫌をとってしまうあたり、やはり彼氏なんだな、とも思った。  正直いうとちょっと悔しい気がして「ああ、きっと俺が姫さんならさっきの姫さんみたいに膨れてたんだろうな」なんてことを考えてしまった。  そんな自分が、ちょっとだけ笑えた。    演奏をはじめた瞬間、それは理解できた。  本来ベースというのは縁の下の力持ちだ。ドラムと一緒に楽曲の低音域を支える存在で、メロディラインの花形であるボーカルからは少し遠い位置にあるのが普通。音楽で掛け合い、張り合うならそれはギター相手というのが常道なのだ。  なのにこいつときたら、 「……!」  イントロでも薄々感じちゃいたが歌が入った途端、一秒とたたずに俺は気づいた。気づかされた。  こいつ、姫さんのボーカルにぴたりと合わせやがる!  言っちゃなんだが姫さんのボーカルは本来バンド泣かせだ。彼女の歌は例えれば羽根の生えた|妖精《フェアリー》の乱舞であって、最近ではありとあらゆる技巧を駆使するレベルにまで到達している。何しろどこで覚えてきたのか、オペラ歌手みたいなとんでもない技術までもごく普通に、しかも天然天性で駆使してステージ上で暴れ回るのである。  彼女はいわば妖精。音楽という魔性に取り憑かれ、悪魔の毒薬に狂わされた妖精界の王女様だ。見る人全てを魅了し狂わせる魔性だ。もはやひとの範疇ではない。  いくら技術があっても俺たちは人間だ。人外のグルーブについていく事なんかできないわけで、こうなったら必死に食らいつくしかない。それはメンバー屈指の天才児である三島だって同様のはずだった。  なのに。  こいつ、ちゃんと合わせてやがる!喰いつくのでなく調和して!  確かに技巧では追いついてない。正直いって三島の方がずっと丹念で綺麗だろう。贔屓目に見てもそう思う。  だがなぜか違う。こいつの方がいいと感じる。俺の直感は間違いないと思う。  なぜ?  ちなみにだが、この時三島の奴はこう感じたそうだ。「なるほど、こいつはこれ以外何もないんだな」と。そんな奴に勝てるわけがないと三島は後で笑った。  どういう意味かって?  簡単じゃないか。つまり、こいつのベースは姫さんのためだけにゼロから|誂《あつ》えられたものだからなんだ。原石としても決して悪くないはずの才能を、残らず姫さんのためだけに伸ばしてきたんだこいつは。  だからこそぴったり合うんだ。技術もないのに。  たとえ三島の二十分の一しかない技術でも「あわせる」なんて意識すらなく姫さんの癖にナチュラルに合わせられるとすればどうなる?いらぬ事などまったく考えず、ただただナチュラルに姫さんのベースとして弾きつづけられるとしたら?そもそもベースとしての『基礎』の部分に姫さんの呼吸と合わせることが織り込まれていたら?  前島鹿子というベーシストは、すなわちそういう存在なんだという。  はは。そりゃ確かにかなうわけねえや。  ま、もちろん演奏中の俺はそんな事考えてなかった。ていうかそれどころではなかった。  あまりにも奴のベースと姫さんのボーカルが合いすぎてて、俺のギターが締め出されそうになったからだ。  ざけんな!ボーカル専の四人バンドでギター叩き出してどうすんだよ!  俺は必死で気合いをいれた。怒りなのか緊張なのかよくわからない、複雑な感情が俺の中で暴れだしていた。  |素晴らしい《クソッタレな》時間が始まった。   「うんばっちりだね!」  演奏が終わったあと、姫さんはにこにこと満足そうに俺たちを見ていた。 [#改ページ] 本番前[#「 本番前」は中見出し]  俺たちきらりバンドと『前島鹿子』はこうして出会ったわけだ。  いや、本名の鹿之助だっけ?そっちの名前は勘弁してほしい。詳しい事情は姫さんも鹿子も語らないのでよくわからないが、鹿子は男として扱うにはあまりにも無理があった。で、どうせ風呂も部屋も姫さんと一緒なんだから女でいいじゃんという事になり、女扱いという事で決定してしまった。  女の名前で「しかのすけ」は変だろう?別に惚れるわけじゃなし、かまうもんか。  まぁ本人の方が「俺は結局この扱いなのか」などとズンドコ落ち込み、姫さんが「まぁまぁ鹿クン」と楽しそうに宥めていたとかそういうオチはあるんだけどね。  てかね鹿子さんよ。「なんできらりはそう嬉しそうなんだ」って、あたりまえじゃねーか。女ってのは美少年の女装とかホモとか、そういうネタが基本的に好きな生き物なんだよ。BLとか言うだろ?リアルはダメだがノリとしてそういうのがあるのさ。  あとついでに言うと、おまえさんが女やってる以上女は寄り付かないってのもあるんだが、まぁそれはそれだろう。男はもちろん嫌いだよな?  そんな事を言うと、鹿子は眉を寄せて「勘弁してくれ」と嘆いていた。わはは。    新進きらりバンドのおひろめ当日になった。  今のところ、芸能界では椎野きらりはポップな方向のボーカリストという事になっている。まぁ古い言葉で言えば流行歌を歌う歌手だ。間違ってもパンクバンドでクソッタレだのファックだのとがなるイメージではない。  芸能界いりをした時にどうしてそういう選択をしたのか、俺は姫さんに聞いたことがあった。そうすると姫さんは静かな顔で「鹿クンのためだよ」ときっぱりとのたまったものだ。  聞けば姫さんの家は高校時代ものすごい貧乏で、危うく姫さんは風俗に売られかけたほどらしい。姫さんを転落から救うために『鹿クン』は全力を注いでくれたそうなんだけど、その結果として姫さんのお父さんは亡くなってしまったし、『鹿クン』の方も生涯拭えぬ深刻なトラウマが心に刻まれてしまったんだと。  お金のことで彼を心配させてはいけない。彼をこれ以上傷つけないため、そのための選択だったのだと。 『だけどね、それも少し間違ってたみたい』  姫さんはそうも言った。 『鹿クンはね、鹿子ちゃんするために生まれてきたひとなんだよ。あたしにはわかってたんだ、ずっと前からね。この人はこれが天性なんだって。  だけど鹿クンがそれを嫌がるのも知ってたからね。強く言えなかった。あの時のこともあったし』  あの時とは何か、それはわからない。きっと二人だけの秘密なんだろう。 『だから、今からもう一度始めたいんだ。……手伝ってくれるかな?』  もちろんと俺は答えた。  何より、俺たちはきらりバンドだ。姫さんがポップスでなくロックの歌姫であると知っているからついてきたのだ。本来あるべき方向に舵をとるのだから、俺たちは文句なく大歓迎だ。 「蝶野」 「!」  姫さんとは違うアルトの声で呼ばれ、俺は一瞬ぎょっとした。 「大丈夫か?もうすぐ出番だぞ」 「そうか。いや大丈夫だ」  そうかと答えたのは鹿子だった。  しかしこいつ、声が全然カマっぽくないな。  中性的などっちともつきかねる声だった。独特の透明感があり一度聞いたら忘れられない。元からそんな声だったのかと聞いたら、変態男に脅迫されて無理やり声帯手術されたんだと、どこまで冗談なのかコメントに困るような事をさらりと言いやがったんだが。  まぁそこらへんの事情はともかく……いろいろと難儀な奴だな。  ステージの方ではバラエティ番組の真っ最中だ。お昼の主婦むけの番組であり、既に形骸化した|化石《ごみ》番組とはいえ老舗の伝統番組でもある。売れっ子とはいえデビューしてたった数年のアイドルが真っ正面からおちょくってしまえば、何が起きるかわからない。  だがあえて、姫さんはこの番組を選んだ。鹿子も苦笑いしつつ同意し、俺たちも従った。  司会のサングラス男と姫さんが話している。自分が元々バンドの出身である事、アイドルソングみたいなのでなくバンドをやりたいと事務所を説得し続けた事、今率いているきらりバンドはそのために自分でライブハウスをまわり作った仲間である事をつげている。  サングラス男は知らない。ほとんどのスタッフも知らない。自分たちの番組がもうすぐ乗っ取られる事を。  この仕掛けは、あの第二文芸部時代のファンが番組スタッフにいたからこそ成立したのだ。なんでも姫さんたちは、お堅いミッションスクールの卒業式をバンドで乗っ取り、パンクバージョンの校歌を絶叫してのけて今も学校の伝説となっているらしい。ようするにこれは、その頃の再現なのだ。  姫さんと鹿子は笑う。最高の演奏をすれば全ては覆せると。ただRock'n Rollだけを信じればいいのだと。  ち、なんて化け物たちだ。だが負けてたまるか! 『本当に君はバンドが好きなんだね。ちなみにとんな音楽やるのかな?ジャンルはなに?』  お、きたきた。サングラス男がひっかかった。  いくよと合図が流れる。俺たちも同意する。鹿子がベースを構え、うっとりともにんまりともつかない笑みを浮かべる。  その笑顔に一瞬、見てはならないものを見てしまったような寒気を覚えたのは気のせいか。 『ジャンルですか?それはですねえ』  にやり。モニターの向こうで姫さんが立ち上がった。  ゲスト席から一歩ひく。スタジオの面々から笑みが浮かぶ。きっと演目をアカペラ+身振りで歌ってくれるとでも思っているんだろう。実際、姫さんはそうやってどこの番組でも唐突にうたい出すので有名なのだ。  ああ、歌ってやるとも。最高のバックバンドつきでな! 『そんじゃあ、第二文芸部・第二幕が命をかけて歌います。たった一曲ですけど』  にやぁ、と笑う。アイドル状態では絶対にしないタイプの笑みに周囲が「ん?」と怪訝そうな顔になる。  右手と口でワン、ツー、とカウントをとりだす。仲間のADが舞台のスイッチに手を伸ばす。 『ワン、ツー、ワンツースリーヘィッ!』    その瞬間、伝説が再び始まった。   (おわり) [#改ページ] あとがき[#「 あとがき」は中見出し]  hachikunです。ノリノリで書きまくってます。こんな高揚は久しぶりだなぁ。  本編の方の最後の改版をしたのが午前二時くらいか。で、こっちは午前六時頃に着想して、今12時47分。ちょっと遅いかな?まぁ一気書きは久しぶりだし、こんなものでしょう。  本編の方がイマイチ盛り上がりに欠けたので、バンドらしい話にしてみました。オリキャラですが、アイドル・きらりのバックバンドを設定し、こちらのリードギターの一人称視点にしてみたわけです。  おそらく気づかれたと思いますが、このラストシーンの直後、TVごしに千絵姉はこれを見てチキンカツ定食をとりこぼします。つまりあっちより少しだけ過去の話なのです。    お楽しみいただければ幸いです。  それでは! [#改ページ] 独自設定注意[#「 独自設定注意」は中見出し]  きらりバンドは完全なオリキャラです。  登場人物は以下のとおり。    蝶野: ギター。パンクバンドでは珍しい?リッケンバッカー弾き。本SSの主人公。     性格は前島鹿之助に近いが、比較的のんき。名前の由来は「優雅な性格→蝶」。  長瀬: ドラム。村上に似ているがこっちはより体力派。ドラムのために身体も鍛えているが、バンド間で喧嘩があったりすると調停に走り回る気のいい男でもある。   なぜかキーボード好きだが自分では弾けない。三島の愛用キーボードは元々彼のものである。  三島: キーボード兼ベース。ベースは穴埋め程度と言うが嫌いではないらしい。天才肌で寡黙。  名前の由来は「前島」から。鹿子に譲るという意味と、少しだけ及ばないという意味で、猿から三の字をとる。     乱入したお昼の番組はおわかりのあの番組がモデルですが本物ではありません。オリジナルは数週間単位で録画だと聞いていますし、私はもう長いことまともに見てないので、今どんな番組構成なのかも知りません。  TV全然見ない人なので。    それでは。