ある日の出来事 hachikun Fate/stay night、UBW後  UBWの未来。とある小さな邂逅物語。 (注意: 本編キャラがほとんど出ません。「もしかしたら裏ではこんな物語もあったかも」という類の、並行世界がらみのイフです) [#改ページ] 一期一会[#「 一期一会」は中見出し]  あの聖杯戦争が終わり、しばらくたった日の事。  俺とセイバーは買い物に出ていた。遠坂は家の事で何かしている。最近はほとんどうちに住み着いてるあいつだけど、やはり本業は魔術師だ。やはりそれなりにする事があるんだと思う。 「シロウ、今日は何を作るのですか」 「そうだな、今日は少しヘビーに行ってみようか。遠坂も血が足りないとかワケわかんないこと言ってたし」 「凛は大変なのですよシロウ。貴方の助けがあるとはいえ、やはり聖杯の助力なしにサーヴァントの構成を支えるのは難物だ。血が足りないという表現は彼女なりのものでしょう。もっとも」 「もっとも?」 「……いえ、わかりません。思い過ごしかもしれませんし」  セイバーは何か言いかけたが躊躇していた。何か言いたい、でも俺には言えない、それが申し訳ないといった顔だった。  正直気になる。今のセイバーは遠坂のサーヴァントだし、何か思うところはあっても、重大な秘密に直結するような部分は俺には言えないだろう。  だから俺も言う。 「そうだな。まあ、本当に問題があれば遠坂が自分で言うだろうし。セイバーもあまり気にするなよ」 「……」  セイバーはそんな俺をちょっと驚きの顔で見ていたが、 「わかりました」  そう、どこか嬉しそうな顔で答えた。  俺は遠坂の弟子という形で渡英が決まっている。セイバーを支えている現状で遠坂はあまり無理ができないし、俺にしても遠坂の負担を減らすため勉強できるのはありがたい。セイバーにしても、俺と遠坂の行く末には興味しんしんらしい。それに 「私は今も、かの国を守護する者と言われているのでしょう?ならば英国に行くにつけ、これ以上の守護者はそう多くはありますまい」  そりゃあね。英国に行けば彼女の知名度は最高になる。たとえ魔力に大幅な制限があろうとそれはマイナスには働かないだろう。  そんなこんなで、今はその準備をしつつまったりと日々を過ごしていた。  慎二も退院した。桜に対する横柄さはあいかわらずだが体調を気にしたり、その態度は大幅に軟化したと思う。あいつはあいつで何か感じるところがあった。そういう事なんだろう。  のどかだった。少なくとも俺にとっては。  後にして思えば、俺の無知さと鈍感さゆえにそう思えたのだろう。耐えがたい事実は確かに存在し、俺はそれに気づいてない馬鹿野郎だった。遠坂は「あんたのせいじゃないわ」って言ってくれたけど、それでもその事実はずっと後に、事実を知った俺を打ちのめす事になる。 「……」 「……シロウ?」  だがこの時俺が見たのは……そう、ひとりの女性だけだった。  その女性は、スーパー横にしつらえられたベンチでゆったりとくつろいでいた。歳はかなりとってる。おばさん、いやもしかしたら、おばあさんの入口に差しかかっているくらいだろうか。あちこちに寄った小皺がその証明。  年齢がよくわからないのは、そこらのおばさんのように小太りしたりしてないせい。赤を基調とした上下はなんとなく遠坂風だ。遠坂が歳をとればこんな感じに近いかもしれない。  銀幕のスターがその美しさのままに年輪を重ねた。そんな感じだ。  髪はアーチャーに似た色。それを後ろで綺麗にたばねている。セイバーのように美しいものではないが、それはいかにもよく似合っていた。  なんというかうまい表現がないけど、コーヒー片手にどこか懐かしそうに町を見渡し、またコーヒーを飲むその姿はなんとも毒がない。独身をつらぬいてキャリアを重ねたひとで久しぶりの帰郷、今はこっちの家族が買い物から戻るのを待ってる……そういうイメージがまさにぴったりあてはまっていた。ステレオタイプ的かもしれないが、家庭を持っていてとても愛しているが、仕事も大切で決して手を抜かずにやってきた女性。そんな感じがしたんだ。  そして何よりも── 「シロウ。私が声をかけます」  いつのまにか前に出たセイバーが、そう言っていた。 「お、おいセイバー」 「シロウの目についたのはもっともです。あれは|魔術師《メイガス》だ。洩れる魔力が私にも感じられる。悪意は感じませんが一応声をかけてみる事にします。  これはリンのサーヴァントである私の仕事でしょう。彼女はこの土地の管理者なのですから」  そう言い、大丈夫ですよと俺に微笑んだ。       「失礼します」  セイバーは礼儀正しく、しかし警戒感を滲ませて声をかけた。  対する女性は、あら、と一瞬だけ驚いたような顔をした。そしてセイバーをまじまじと見つめ、 「……まぁ。貴女もしかして古代の英霊様かしら?びっくり。もう戦争は終わってるから大丈夫と思ったんだけど」  そのわりには、ちっともびっくりした風ではない。 「やはりそうですか。気配がしたのでもしや、と思ったのですが」  セイバーは目線を少しきつくした。 「私はこの町を管理する者に仕えておりますセイバーと申す者。名代としての権限は与えられておりませんが、この町には色々とある。魔術師が来訪している以上、申し訳ありませんが何者であるかを確認する必要がある。  貴殿はかなりの修練を積んだ魔術師殿であると推察しました。おそらくはこの町についても御存じなのでしょう。失礼だがこの町に来られた理由などお教えいただけまいか」 「!セイバー?まぁ、あなたセイバーなの!?」  女性は、びっくり眼でセイバーを見た。そして、まじまじと俺とセイバーを見比べ、 「……はぁ。いいわねえ。若いわねえ。うんうん」  なんというか、ひとりで納得してひとりで頷いている。  どうしてだろう。よくわからんが妙にイライラするぞこの人見てると。 「魔術師殿。誤解があるようだがこのシロウは私のマスターではない。彼は」 「あらそう?まぁ部外者の私にはどうでもいい事なんだけど」  そうか?めちゃくちゃ下世話な視線を向けられているのは俺の気のせいなのか?  藤ねえもそうだが、惚れた腫れたが好きなのって年齢に関係ないんだろうか。近所のおばちゃんたちにもよく冷やかされるもんなぁ。いわく、どっちが本命なのとか、お父さんに似て隅におけないわよねえとか。  よくわからない。確かに|切嗣《おやじ》は凄い魔術師だったが、俺は魔術はもとより人間としての魅力も切嗣にはとてもかなわないはずだ。  まぁようするに、そういう話を女性は好む。そういう事なんだろう。決して俺が買い被られてるわけではない。桜の事もあるし、端から見れば、美少女を侍らせて悠々自適に暮らしてる色男に見えないでもないって事なのかな。  まぁ、遠坂に関して言えば……その……なんだが。  そんな俺を見てまた女性は微笑んだ。 「……」  なんだろう、このひとは。  どことなく、この女性は俺を不安にさせる。アーチャーに近い何かを感じるんだ。  だけどもちろん、彼女はサーヴァントではない。そしてアーチャーが何者か知っている俺にはわかる。そういう、特殊な縁にある者でもないと思う。  だが、それでも感じるこの違和感はなんだ?  見ればわかる。よくわからないが、彼女はただ懐かしんでいるだけだ。俺やセイバーを通して何かを見て、この町を見て何かを感じているにすぎない。  なのに、どうしてだろう。この、足元がぐらつくような不安は。 「魔術師殿」 「!あ、ああごめんなさいね。なんだか感傷に浸っちゃって」  彼女も何か考えていたらしい。あわててセイバーに謝った。 「私の来訪目的よね。う〜ん、うまく言えないけどまぁ……帰省、かな。ううん違う。観光?う〜んいまいちだな。ぴったりの表現がないわねえ。  もうわかってるかもしれないけど、私は昔の聖杯戦争の生き残りなのよ。帰省というのはそういう意味ね。ある意味ここは私の故郷のような場所でもある。  だけどね、もうここには家族もいない。私に直接縁を結ぶものがないし町も色々変わっちゃってる。まぁ厳密には遠坂家には縁があるけど、今の当主は知り合いじゃないし私の立場はちょっと特殊なのよ。懐かしさで立ち寄っちゃったけど彼らと敵対するような羽目になるのはごめんだわ。この町に生まれた人間としてはね。  私の現状はこんなところ。わかってもらえた?」 「……いいでしょう。貴女の言葉に嘘はなさそうだ」  まだ警戒を解いているわけではないが、セイバーは頷いた。  ってちょっと待てセイバー。そんなに簡単に信用していいのか? 「遠坂の当主と敵対したくないのなら、一度は顔を出すべきだと思います。今の当主は話のわからない人物ではないし、貴女のひととなりならば、おそらく悪いようには思いますまい。  まぁ立場が特殊というのなら無理強いはしません。ですが長居すれば発見される可能性もありますし、その場合の状況も保証できない。  冷たい事を言うようですみませんが、早めに退去されるべきかと」 「ええ、そうさせていただくわ。ありがとうセイバー」  女性の言葉にセイバーは頷き、そして何かつぶやいた。 「!」  女性はそれに驚いた顔をしたが、セイバーはそれを気にした風もない。そして、 「いきましょうシロウ」 「え?おいちょっとセイバー」 「では、失礼いたします」 「ええセイバー。さよなら」 「はい」  セイバーはそれだけ言うと、はてなマークだらけの俺を引きずって歩きだした。  そして後に事件のあらましを聞かされるまで、俺はその事について知る事も知らされる事もなかったのである。 [#改ページ] 終息[#「 終息」は中見出し] 「……まいった。びっくりだわ」  ふたりが去ったあと、銀髪の女性はびっくり眼のまま固まっていた。 「なんで知ってるのかしら?何か手違いでも──」  その瞬間、ぴくりと女性は反応した。  いつのまにか女性の背後には、麗人といった雰囲気の若い白人男性が立っていた。美しすぎるその姿に、ちらほらと主婦の好奇の視線が集まっている。 「セイバー、終わったの?」 「はい」  セイバーと呼ばれた男性は、うやうやしく志保に古風な会釈をした。 「こちらの臓硯は亡び、間桐兄妹は窮地を脱しました。大聖杯も汚染の除去は無理ながら安定を取り戻し、サクラとのつながりを切る事もできました。  先の戦いのせいでシンジに魔術回路が開いたようで、そのためにふたりの立場は微妙になっておりました。  結果としてはかなりいい感じです。ふたりとも教会の神父に預けてきました。まもなくマスターの仕掛けたものが作動し、間桐家はその歴史ごと灰燼と化すでしょう」 「そ。……ってきょうだい?姉妹じゃなくて?シンジって誰?|史乃《しの》はどうしたの?」  女性の目が点になった。セイバーの笑顔が悪戯っぽいそれに変わる。 「おや、どうしたのですかシホ。女の私や男性の自分を見たのなら、別段驚くまでもないでしょうに」  くっくっくっと笑う。その笑いはどこか『あかいあくま』を連想させる。 「言うわねアルトリウス。ははぁ……そっか。ようするに私は蚊帳の外だったってわけね。完全に」 「否定はしませんよシホ。ただし言い訳はありますが」  困ったように肩をすくめるセイバー。 「まず第一に、貴女にふたりの足止めを頼んだ事に他意はありません。これはマスターの計算違いにより生じた事態であり、結果としてシホが蚊帳の外になりましたがそれは意図するものではなかったのです」 「あ、そうなの。……あいかわらず凛らしいったららしいけど」  遠坂と言わず凛と言った。それは彼女にとり、ちょっとした悪戯心の発露でもあった。 「シホ。マスターを凛と呼ぶのはおやめなさい。また叱られますよ」 「知らないわよもう。凛を凛と呼んで何が悪いの?」  女性……衛宮志保の知るそれは、どういうわけかその名を嫌った。 「話を戻します。  そも、こちらのあなたや私は間桐家の実状を知らないし、それに知って欲しくもない。こちらの臓硯が次の聖杯戦争を待たずにサクラを聖杯にしようとしたのは、私たちの凛の宝石剣実験のせいでこちらの大聖杯に歪みが生じたせいなのですから。彼らの手を煩わせたくはない。  ただ貴女はそれに反対だった。衛宮シホ──こちらではシロウですか。彼は事実を知るべきだと。  でも、それでも自分を隠したいというサクラの願いを考えたら、彼女を可愛いと思う貴女にはどうしようもなかった。そうですよね?」 「……まぁね。私も女だもの」  不満そうな顔だったが、志保は同意した。 「ならば、私たちにできる事はひとつだけだ。少しでもサクラを楽にしてあげる事です。  言うかどうかはサクラの気持ち次第だ。けれど、現在進行形で危険がないならば、あとはなんとでもなると思うのです。  それに、こちらにはシンジもいる。異性という事もありシンジはひどい虐待もしたようですが」 「!」  志保の視線がきつくなった。まだ見ぬ青年への怒りがこぼれてくるようだ。 「女性であるシホの怒りはもっともです。だが聞いてください。  今のシンジなら問題ない。彼は過去の過ちを悔い、本気でサクラの兄として立派になろうとしている。そしてサクラもそれを喜び歓迎している。兄妹の間でどういう会話があったかはわかりませんが…  ふたりは問題ないでしょう」 「……それは経験上の発言?」  はい、とセイバーは応えた。 「いずれ、こちらの貴女も事実を知る。その時どれだけショックを受けるかはわからない。  だけど、その頃にはシンジがサクラの保護者として立派に成長しているでしょう。既に他の女性を選んだこちらの貴女にはどのみち踏み込めないし、踏み込む必要もない。心配無用かと思われます」 「ふむ」  なるほどねえ、と志保はためいきをついた。半分納得せず、しかし納得するしかないわね、と言いたげであった。  コップに残った冷めたコーヒーを飲み干す。 「ひとつ聞いていい?セイバー」 「なんなりと」 「計算違いっていうのは、こちらの遠坂凛にばれたってことでしょ?私やセイバーと違って凛なら、間桐臓硯を潰せるような魔力の動きに気づかないわけがない。そういう事よね」 「はい。遺憾ながらその通りです」  ふう、と志保はためいきをついた。 「で、こっちの凛はどういう人物なの?自分のセイバーや私を動かしてないんだから、首尾よく協力関係が築けたんだと思うけど」 「はい」  志保の問いに男性は頷いた。 「こちらの遠坂凛はまさしく凛という言葉が似合う、美しく凛々しく愛らしい女の子でした。私がセイバーと知って非常に面白がられましてね。根掘り葉掘り色々聞かれそうになって困りましたが」 「へえ……で、なんて答えたの?」  にや、とセイバーは笑った。志保は顔をしかめた。 「さあ?まぁ、そこらへんはご想像におまかせしましょう」 「なによそれ。言いなさいよ」 「いえ、さすがにそれは。シホの名誉のためにも」 「……は?」  よくわからない回答に志保の目が点になった。  と、その時、 「ただいま。よし、志保も予定どおり待ってたな。感心感心」 「アラお帰り。で、今まで何やってたの凛太郎?遅いじゃない」  志保の拗ねた悪口を予感していたのか、現れたスーツ姿の男性は苦笑を浮かべただけだった。 「その言い方はよせというのに。  まぁ成果はあったぞ志保。あと、こちらの私に面白いものも貰ってきた」 「面白いもの?」  はて、と首をかしげる志保。男性はにっこりと笑った。 「私は男だからね。大師父の宿題についての学習は怠らなかったが、女性の嗜みに属する事は当然だが一切やってこなかった。  で、君について聞かれてね。容姿について教えてあげたらもう怒る怒る。  内縁か外縁か知らないが、奥さんがいるなら美容にくらい気を使ってやれと、もうこんこんとやられたよ」  たはは、と困ったように笑う。 「ふうん。で、何をもらったわけ?」 「あとで説明しよう。女性の君なら喜んでくれると思うんだが……さて」  そう言うと、男はポケットからマントのようなものを取り出した。 「こんなところで『跳ぶ』の?いいわけそれって?」 「時はここ、場所は今が一番なんだよ志保。  私たちはここでは異物にすぎないわけで。こうして消えれば抑止力が働く。『よその世界から来た者なぞいなかった』とね。  臓硯については、抑止力が潰したという事にでもなろうさ。  さてセイバー」 「承知」  セイバーが志保の肩を掴み、ふたりして男の懐に入った。男はふたりを自分ごとそのマントでくるむと、 「では、これにて失礼」  その言葉は誰に言ったのか。  刹那の後、そこには誰もいなかった。衛宮志保の残したコーヒーの紙コップだけがテーブルに残されていた。  その紙コップも、ひと吹きの風の前にふわりと宙に舞った。  ───かさ、かさ、からからから……。  ころころと転がる紙コップにも、誰もいないテーブルにも、目を向けるひとは誰もいなかった。     (おわり) [#改ページ] あとがき[#「 あとがき」は中見出し]  ありがちな並行世界ものです。  UBWの未来で残る不安。つまり臓硯と桜の問題ですが、その解決を並行世界の凛たちがするという話。ただし事件自体は一切描かず、士郎とは違う士郎、つまり女性である衛宮志保絡みの部分のみを描いてみました。  志保は参加していません。彼女は元の世界で士郎同様に「事後に」桜の事を知っており今回はかかわる事を主張したのですが、よその世界である事、別の世界とはいえ妹の事だから私だけに任せてくれ、という凛の強い願いを受け入れたという事にしてあります。  それでもついてきたのは、やはり静観はできなかったと。    以下は補足資料です。一切本編では説明してないので。    「衛宮志保」  よくあるTSヒロインではなく、女性として生まれ生きた並行世界の衛宮士郎。女性であるぶん理想追求の方向性が衛宮士郎より弱いが、性質やタイプは衛宮士郎とほとんど変わらない。  衛宮を名乗っているがこれは夫婦別姓のためであり、遠坂凛の妻。すでに二人の子を育てているが、おばさんじみた外観でないのは「魔術使い」として修行を続けていた事、およびセイバーと凛の苦労の賜である。    「セイバー」  アルトリウス、または伝承通りの騎士王。志保とは微妙な関係であるが、生来の騎士である彼はお堅いのでそういう関係ではない。    「遠坂凛」  凛という女性名がついているが男性である。若い頃は女性じみた美少年だった事もあり、凛と呼ばれるのを嫌い遠坂と呼ばれる事を好む。凛太郎なんて呼んでひどい目にあわされないのは志保くらいのものである。  志保の夫。  ゼルレッチの後継である第二の使い手。届いたのはつい最近だが、その際のミスで男衛宮の世界の大聖杯を歪めてしまい、それを見たその世界の臓硯が大聖杯の稼働を試みる異常事態にまで至った。  第二の使い手としての彼の最初の仕事は、その後始末となった。    「UBWにおける本稿の独自解釈について」  UBW後の「再度聖杯戦争もの」によくある独自解釈を採用。つまり「きちんと聖杯が完成してないから魔力の貯蓄量が大きく、短期に次の聖杯戦争が起きる」事になっている。