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結末

「や、ひさしぶりルリちゃん」
「…………」
「アキト、ちゃんと話してあげないとダメだよ。ルリちゃん困ってる」
「ああそっか。まぁ事情が事情だしな。よしちょっと待ってろ、お茶いれてくる」
「ってアキト!アキトが説明しなくてどうするの!」
「いや、だから言ったろ。『奥さん』であるユリカが説明した方が『ルリちゃん』の精神衛生にはいいんだって。俺なんか、はじめて見た時はショックで熱出したんだからな。ルリちゃんは俺より強いだろうけど、それでも相当きてるはずだぞ」
「そ、そりゃ私にはそういうのわかんないけど──」
「だからな、頼むユリカ!後で埋め合せはちゃんとするから、な!」
 そう言うと、アキト(わたし)は私に見えるように笑って手をふって見せると、すたすたとブリッジを出ていった。
「……」
 後には、呆然とした私とユリカだけが残された。
「……」
 一瞬、目の前が暗くなった。
 次の瞬間、私はユリカに抱き起こされていた。
「ルリちゃん!ルリちゃん大丈夫?」
「あ……す、すみません」
 失神しかけたのか。……我ながら情けない。
「ちょっと待ってねルリちゃん。今、オペレータシートに座らせてあげるから」
 シートに座らせてくれたらしい。背もたれは寝かされ、半分寝転ぶような楽な姿勢になっている。
 まだ時間の感覚がおかしいようだ。
「ルリちゃんどう?説明は明日にしたほうがいい?」
「いえ、よければ今説明してください。……逆に気になっておかしくなりそうですから」
 とはいえ、事情はもうだいたい理解できたんだけど。
 ユリカはためいきをつき、そして口を開いた。
「そう、もう想像ついたと思うけど……そうだよ『アキト』。あっちのアキト、中身はルリちゃんなの」
「……なんてこと」
 入れ替わったっていうのか。逆行の時に。
「よその人間に入っちゃったならともかく『入れ替わる』なんて。いったいどんな確率ですかそれ」
 そもそも、逆行時に人格だけ飛んじゃう事自体がとんでもなく異常事態なのに。
「それにしても、無責任だなアキト。元がこんな可愛いルリちゃんだなんて信じられない」
 ぷんぷん、とちょっと怒っているユリカ。
「それ違いますよ。あれは『私たち』に気をつかってくれたんです。だから怒っちゃダメなんです。
 『ルリちゃん』はとても優しい子です。好きなひとが目の前で結婚しちゃうのに、本当に満面の笑みで祝福してくれるばかりか、ふたりのために世話まで焼いてくれるような子なんですから。
 とても、とても辛くて悲しかったろうに」
「そ……えへ、当のルリちゃんが言うと説得力あるね」
「ばか」
 ユリカはそれが誰の事かわかったんだろう。一瞬泣きそうになり、そして無理矢理笑った。
 
 今度はきっと、ルリちゃんの役目は私がするんだろう。
 さっきの会話からして、ふたりはもうつきあってる。過去の私が何者であろうと、ユリカにとっては私がホシノルリであっちがテンカワアキトなのだから。
 だから、今度は私がふたりの結婚式に笑顔で出席する事になるんだろう。
 
 さびしいけど……かつてルリちゃんはその何倍も辛かったはずだ。祝福してあげなくちゃ。
 
「話はすんだ?」
 ふと気づくと、そこには『アキト』が立っていた。トレーを持って。
「はい、これはルリちゃんの。これはユリカね」
「ありがと。で、アキトもここ座って」
「いや、だから俺は」
「変な遠慮しないで座りなさい!」
「!」
 ユリカの一喝で、『アキト』は困ったように私の横にひざをついた。
 私の視界に、ふたりの顔が入った。
「ルリちゃん、アキトに何でも聞いていいよ。アキトもちゃんと答えなさい。私はここで聞いててあげるから」
「……」
 困ったように頬をかいている『アキト』。私は聞いてみる事にした。
「状況を教えてください。いったい何がどうなってこうなったんですか」
「……いいけど、ずいぶんと『私』に馴染んでますね」
「お互い様」
 お互いがかつての口調でつぶやきあい、そして困ったように笑った。
「『ルリちゃん』は元々言葉遣いが丁寧だったけど女の子女の子してなかったから。それによくわからないけど……」
「ああ、わかります。もともとの『こちらのルリやアキト』と混じったんですね。だから口調や性格も影響を受けて変わってしまった」
「そう、それだ」
 ユリカは、なんか面白そうに見ている。ルリ口調のアキトとアキト口調のルリという珍妙な組合せのせいだろう。まぁ仕方ない。
「どうしてこんな事になったのか……『ルリちゃん』は何か知らない?」
「そうですね。それはきっと」
 『アキト』はちょっと苦々しい笑いを浮かべた。そして、
「私の願いをオモイカネが真正直に受け取ってしまったんでしょう。つまり『テンカワアキトが絶対逃げられないようにする』という願いを」

 それは、何度めかのアキト探索の途上のことだった。
 ホシノルリや仲間たちの懸命の工作により、テンカワアキトの扱いはテロリストではなくなっていた。事情が事情ということで身柄を拘束はされるものの、余命が長くないこともあり病院で保護される事も確定している。暗殺やリンチを避けるためネルガル系列の特別な病院が彼のためにスタンバイしており、そこには既に彼の妖精であったラピスラズリが社会復帰のための療養に入っていた。
 そんな中、とうとうルリはアキトとユーチャリスを発見した。
 追っても追っても逃げていくアキトにルリはいい加減憤慨していた。ユリカが亡くなる時だけこっそりと誰にも告げずにユリカの病室に現れたようだがそれ以降は誰にも会っていない。何度か捕まえかかったのだが『もうユリカもいない。君も君の幸せをみつけるんだ』なんて勝手なことをほざいて逃げていくばかり。
 その日とうとう、通信機の向こうに向かってルリは激怒した。
 どんな言葉を吐いたのかルリは覚えていない。だが蒼白になっていたアキトの顔は覚えているし、艦内の面々の呆然とした顔もよく覚えている。
 たぶん『わたしの幸せは貴方なんだから逃げられちゃ困る、いや絶対逃さない』みたいな言葉を支離滅裂に言いまくったのだろう。言葉にすれば綺麗だが女の情念をがっつり込めたほとんど呪いのような宣告だったはずだ。おそらく皆には鬼女にも見えたに違いない。
 狂愛の果てに相手を殺したり家に車で突っ込むひとの気持ちが、ルリにもちょっとわかる気がした。
 そしてその後、ジャンプさせまいとナデシコからアンカーを打ち込みエステバリスでユーチャリスにとびこんだまではよかった。アキトはルリが宇宙でエステに乗れる事に驚いたがこれくらいどうしたというのか。あらゆるシチュでのアキト捕獲を想定したルリは、宇宙でのエステの運転についてもきっちりマスターしていたのだから。
 だが次の瞬間、計算違いの事態が起きた。ユーチャリスのジャンプシステムが暴走したのだ。
 そしてそれが、ふたりの奇異なる旅路のはじまりでもあった……。

「しかし、本当に『私』になっていたんですね。驚きました。
 一度スカンジナビアまで見に行った事があるんですが、あの頃はまだ『私』のままだったのでこれは違うなと思ってたんです。まさかこんなに年数がたってからジャンプアウトしてくるなんて」
「……あの、無理にルリ口調で話さなくていいですよ。ちょっと変です」
 むう、と顔をしかめる『アキト』。なんだかなぁ。
「変はお互い様だと思うけどな。いやほんと、なんだよその口調。昔の自分としゃべってるみたいで正直不気味だし」
「すみません、それこそお互い様です。鏡に移った自分と喧嘩してるみたいで猛烈に不愉快です」
「なんだと?」
「なんですか?」
「ちょ、ちょっとふたりとも、喧嘩しないの!」
 ユリカがあわてて私たちの間に入ってきた。
「ま、まぁ、入れ替わっちゃったなんておかしなアクシデントはあったわけだけど、ふたりとも生きて再会できたわけでしょう?まずそれだけはお祝いするべきだとユリカは思うな。どう?」
「……」
「……」
 ユリカをはさんで、私たちは睨みあう。
 考えてみたら、最後の頃なんて私たちは罵声を飛ばしあいつつ追いかけっこしてたような気がする。女々しいだの馬鹿女だの、今から考えたらとんでもない問題発言をバカスカくりかえしつつ、宇宙を舞台に軍まで巻き込み、とんでもない規模の痴話喧嘩を延々と繰り返していたわけだ。
 う〜ん……今のこのでたらめな状況って、そう考えたらある意味においては「正しい未来」なのかもしれない。
 でもなぁ。
「……」
「……」
 もう一度睨み合う。
「……」
「……」
「……」
「……やっぱり腹立つな」
「ええ、立ちますね。ほんと」
 『アキト』が腕組みをして私を睨み付ける。私も睨み返す。
「よりにもよって、本当に俺になるなんてな。なんか凄い腹立つぞ」
「こっちこそ。ひとを勝手に女の子に変えたうえにそれに対して怒るなんて自分勝手にも限度があります。今度という今度は私も頭にきました」
「言ったな?」
「ええ、言いました」
「……この野郎!」
「おや、いたいけな少女に手をあげますか?テンカワアキトはドメスティックなロリペド変態ですか。ふ〜ん、これで社会的地位も全ておしまいですね。ああ、かつての私の身体をそんなふうにしてしまうなんて情けない」
「誰がいたいけな少女だ!だいたいその身体は俺のだ!返せ!」
「戻せるもんなら戻してみてください。まぁ無理でしょうが。肉体は元に戻せたとしても、この世界のテンカワアキトとホシノルリに精神が融合してしまってますからね。オモイカネだって遺跡だって、一度混ざったものを元に戻す事なんておそらくできませんよ?」
「だぁぁぁ!あの素直だった『アキトさん』がどうしてこんな狡賢さ全開の嫌味女になっちまったんだか!悲しいよ俺は!」
「そりゃあ、ホシノルリの身体と人格がそれだけアレなんでしょう。高潔な精神も土台がアレだと汚染されちゃうんですねえ。おおこわい」
「んぬ……この……だぁぁぁっ!!」
 睨み合いはもはや極限に達しようとしていた。私と『アキト』は視線でひとが殺せるなら千人はぶっ潰せそうな睨み合いを続け、今にもどつきあいをはじめそうな程になっていた。
 そうして、それが限界に達しようとしていたその時に、

 『 い い か げ ん に し な さ い ! 』

 その罵声が響いた瞬間、私と『アキト』は同時に凍り付いた。
「い、いやそのユリカこれは」
「やめなさいアキト!ルリちゃん相手になにやってんの!大人げないと思わないの?」
「いや、だからこいつは」
「問答無用です!」
 いつのまにか大魔人と化したユリカが、猛烈な勢いで『アキト』にどなりだした。『アキト』はたじたじで、何か言おうとしてるんだけど言い訳すら言わせてもらえないみたいだ。
 ふう、やれやれ。おっかないけど、とりあえず危機は脱したか。
「ルリちゃん!」
「ひ、ひゃいっ!」
 いきなり怒鳴りつけられ、私は変な返事を返してしまった。
「ルリちゃんもダメ!アキトもそりゃ悪いけど返す言葉も態度も辛辣すぎ!男の子が聞いてたらみんな恐がっちゃうでしょ!そういうのはもっと歯に衣着せなさい!」
「い、いや、それはもっと陰湿な気がするんですが──」
「言い訳しない!」
「は、はぃぃぃ!」
 あわわわわ…………こ、腰ぬけそう。
 滅多に怒らないひとが激怒すると何よりも怖いという。今のユリカはまさにそれだった。なんだかんだでユリカが怒る事って実はそう多くない。怒ったとしてもそれは静かなもので、むしろその静けさが恐ろしい。ユリカは本来そういうタイプの女の子なのだ。
 それが大噴火した。
 私たちはふたりとも完全に言葉をなくしてしまい、もうただ言われるままにぺこぺこと謝るだけだった。

「さて」
 そんな時間がしばらくたち、唐突にユリカの口調がいつもの調子に戻った。
「まぁ色々あったようだしこれからも大変だけど、とりあえず再会できてよかったねという事で」
「……」
 いやユリカ、そんな大雑把というか能天気というか、そんな単純な話ではナインデスガ?
「ん?まだ何かあるのふたりとも?」
「……」
「……」
 ユリカをはさみ、私と『アキト』は顔を見合わせた。
(よせよせ。かんべんしてくれ)
(ええ、こっちも同意見ということで)
 アイコンタクト成立。とにかくユリカを刺激しない、という一点でとりあえず私たちは休戦となった。
 そんな事態を知ってか知らずか、悪戯っぽい微笑みを浮かべるユリカ。
「さて、いこうかふたりとも♪」
「はい?えっと」
「いくって……どこ行くんだユリカ?一応だがまだ仕事中だぞ?」
「ええそうですユリカさん。いろいろありますが私情と仕事は別ですし、私は『アキトさん』と手分けしてオモイカネのセットアップをしなくちゃいけませんし」
 うん、と『アキト』も頷く。そこらへんについては同意見のようだ。ありがたい。
 若さがないと言えばその通りなのだけど、お互いに死線を潜ってきた存在。そこらへんはしっかりわきまえてる。
 でも。
「んー、それは後でいいと思うな。それより今必要なのはお互いに打ち解けることだとユリカは思うよ?
 幸いにもふたりは元家族だし、私はふたりにとってのユリカじゃないけどやっぱりユリカだもの。もっと打ち解けたいしいろんな話も聞かせてほしい。私だけ仲間外れは嫌だよ」
「あー……それは確かにそうなんだけどなユリカ」
「シャラップ!」
 言い返そうとした『アキト』にチョップを食らわすユリカ。う、う〜ん……傍目にみるとただのバカップルだよなぁこれ。
 私もこんな感じだったのかなぁ……うっへぇ。
「……はぁ。ばかばっか」
 思わず、あの頃のルリちゃんの言葉をつぶやいてしまう。
 
 だけど私は、ユリカという存在に対する認識がまだ甘かったらしい。
 
「さて、こんな時の解決法はずばり、ごはんとお風呂!」
「……はあ?」
 あっけにとられた『アキト』に、にんまりと笑うユリカ。
「同じ釜の飯を食うことで親交を温める。うん、昔のひとは頭いい!私たちもさっそく便乗させてもらいましょう!さ、いざいざ♪」
「ちょ、ちょっとまてユリカ」
「なに?アキト。善は急げよほらルリちゃんも♪」
 あわててる『アキト』。うんうん、私も同じ考えだし。
「いや、飯はいい。それは確かにその通りだ。ユリカの考えもわかる。じっくりこれからの事も話したいしな」
「うん、そうでしょアキト。だから今からごはんとお風呂にゴー!あ、それともお風呂先がいい?」
「いやだから、そこでどうして風呂なんだ?まさかとは思うが」
「え?……あぁ当然でしょ?いっしょに入るんでしょ?」
「!!」
 あたりまえのように言うユリカ。当然私たちは大慌て。
「こら待て!まずいだろそれは!」
「えーどうして?家族じゃない」
「それは昔の事!それに、いくら家族でも三人いっしょに入った事はあの頃だってないぞ!」
「えーどうして?ルリちゃんたちのユリカはお風呂に誘わなかったの?
 それって変。だって家族だよ?」
「いや、そう言われても」
 むう、と眉をよせ、ユリカは仁王立ちで腕組みした。
「あのね二人とも。
 そもそもふたりは入れ替わっちゃってるんでしょう?あたりまえだけど今の身体でお風呂も入ってるんだよね?ルリちゃんはアキトの身体で、アキトはルリちゃんの身体で。
 それってつまり、お互いの身体の事はすみずみまで知ってるってことでしょ?今さら何恥ずかしがる必要があるの?」
「あ……いやそれは……」
「いいかげん覚悟なさいふたりとも!」
 言い返せず「あーうー」とかやってる『アキト』に、ユリカふたたび怒る。
「ユリカはもう覚悟決めたんだから!万が一ふたりに間違いがあっても咎めません!いえむしろ間違いなさい!ぜーんぶユリカが受け止めてあげるから!」
「……うわ、それ堂々と言う事ですかユリカさん」
「ルリちゃん!まぜっかえさないの!」
「あ、は、はい…」
 うぅ……まるで言い返せない。
「とにかくこれは決定!言い訳は認めません。さ、いくよふたりとも」
「ちょ、本気ですかユリカさん!」
「当然」
 うわぁ、完全に居直ってる!
「だいたいルリちゃんは元アキトなんでしょ?未来じゃユリカと結婚もしてたんでしょ?自分と奥さんの裸じゃない、何がダメなの?」
「……それは」
「アキトだってそうだよ。あっちじゃユリカとお風呂してただろうしルリちゃんは昔の自分じゃない。はずかしがる必要がどこにあるの?
 ま、ユリカに欲情して襲いかかるっていうんなら……う、う〜んちょっと恥ずかしいかも。で、でもユリカは嬉しいよ?」
 んふふー、とかおめめキラキラのユリカさん。
 
 だめだ。こんなの私じゃ論破できません。絶対、無理。
 
「さ、そんなわけでお風呂にゴー。ごはんはその後でゴー!」
「あの、私ホウメイさんにお話がってちょっとユリカさん放して!」
「ん?厨房のお話ならもうプロスさんがしてるはずだよ?大丈夫大丈夫、二時間ご休憩くらいなら遅くなったって♪」
「……ユリカ、頼むからこれ以上危険な発言はよせ。オモイカネのシステムはもう動き出してるんだぞ」
「え〜?プライベートの会話まで記録するのオモイカネって?」
「論点違いますユリカさん。オモイカネはAIです。えっちな子に育ったらどうするんですか」
「ほええ。そんな事まで学習しちゃうんだ。すごいねえ。じゃ、じゃあ、私たちの愛の営みとかも学習しちゃうのかな、ねえルリちゃん?」
「いえ、そこで私に振られても。ていうか何するつもりですかユリカさん!」
「え〜。そこはやっぱり、愛し合う男女が結ばれてこう」
「私のいないとこで、おふたりでどうぞ」
「え〜三人にしようよ〜」
「……ユリカって、こんな性格だっけ?」
「夢壊すようで悪いけど、俺たちのユリカさんもこんなだったぞ。あの頃アキトだった『ルリちゃん(きみ)』がどんなイメージで見てたかは知らないが」
「……マジ?」
「マジ。ま、気持ちはわかるけどな。こればっかりは両方の性を経験してみた人間にしかわからない世界だし」
「……うぅ」
「あきらめろって。夢は醒めるもんだ」
「う……なんかストレスで毛が抜けそう」
「そりゃ俺も同じだよ。あの、ちょっと情けないけど誠実でかっこよかった『アキトさん』が、そうやって昔の自分の顔で乙女ちっくぶりぶりやってんだもの。正直泣きたい」
「……面目次第もないっす。ていうかこの言葉そっくり返しますよ『ルリちゃん』」
「……」
「……」
「こらそこ!まだ喧嘩してる!」
「!い、いやその、悪い」
「……あはは。ご、ごめんなさい」
「よろしい♪」

(おわり)



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