その女性が冬木の町を訪れたのは、ある噂のためだった。 冬木の町に強い霊気あり。そのなかにひとり、ひとの姿をし歩き回る強大な霊体が存在する。並みの術者ではおそらく相手にもならない。裏世界ではそんな事が囁かれていたのだ。 そして、彼女は戦いに訪れた。ひと振りの長剣を伴って。