[目次][戻る]

設定

 超のつく実験作です。まだまだ研究の余地あり。
 基本的に『いもうとがほしかった男』と同一なのでそちらを参照。なお、以下の点に注意されたし。
 
『なのはとレイジングハートにまつわる独自設定』
 『いもうとがほしかった男』にも類似の解説をしてありますが、改めて説明。
 イデアシード事件が忍シナリオと並行して発生し先に収束、しかもレイジングハートが壊れずになのはの手元に残ったことになっています。本編と違うのはたったそれだけなのですが、ただそれだけの『小さな差異』のせいで、あらゆる事象がドミノ倒しのように色々と変わってしまっています。
 たとえば、なのはの性質の変化。
 なのはは恭也と美由希が毎日鍛錬を続けるのをあたりまえに見て育った娘なので、特に疑問もなくその稀有な能力を研き続けています。結果としてアニメの砲撃系とはまったく違う、サイコダイヴや空間干渉といったむしろ『魔女』という言葉にふさわしい能力を高めつつあります。
 またそれゆえに性格の一部も急激に変化しています。基本的には本編相応の女の子なのですが、アニメのリリカルなのはで「あんな小学生がいたらイヤ過ぎる」と一部の大きい人達に言わせたような大人びた変化がこのなのはにも起きようとしています。
 また恭也より先に那美や久遠の本質に関わることにもなりました。
 ただしその条件変化によって失ったものもあります。
 忍シナリオ中の恭也をさしおいて久遠事件にも関わってしまったため、なのはの魔力や事態への対応能力がリリカルなのは本編よりも向上してしまいました。しかしその結果レイジングハートはひどいダメージをうけてしまい、リンディの手で修理とある程度の強化が行われた。
 リンディは、なのはの魔力が予想よりはるかに大きいことに着目した。そして久遠のような現住生物が存在することも懸念して、レイジングハートをよりなのは向けに調整した。なのはの強い魔力に依存するよう思い切った切替えを行うことにより、破壊や摩耗から本体を守れるように、また長い時間の独立稼働にも耐えうるよう調整を行った。
 だがそのおかげでレイジングハートも、そしてなのはの基礎能力も上がってしまうことになった。またイデアシード事件で致命的な破損を受けることもなくなったばかりか、なのはの魔力とより深く連動したレイジングハートは事件後もその輝きを失わなかった。稼働状態のままなのはの手元に残る原因ともなったわけです。
 クロノとの恋愛フラグも立たなくなってしまった。クロノは高町家と関わり高町桃子を救うのに手を貸したが、なのはを守るべき愛しい女の子というより頼もしい異境の少女魔術師と認識してしまった。つまり恋に落ちるまでには至らなかった。友人としていつか再訪を約束して去っただけです。
 いつかは恋愛対象として認識する可能性もまだあるが、それはまだ未来の可能性にすぎない。
 なのはは自分の能力を磨き続け、いつかはリンディやクロノの世界へ行ってみたいと思っているようです。
 また、再訪を約束したクロノたちの言葉も単にリップサービスではないようです。もちろんそれは恋人としてではなく、レイジングハートとなのはの状況を把握するためですが。場合によってはアニメのなのはがそうだったように、ミッドチルダに誘われる事になるのかもしれません。
 ほんの小さな時間軸の変化。それが次々と事態の変貌を呼び込む。
 いろいろな意味で、なのはの運命は予測できない方向に向かっているようです。
 
『忍が恭也たちの剣を知っている事について』
 忍・ノエルルートでは、忍は終盤まで恭也の戦闘力を知りません。美由希・フィアッセルートでは恭也が訓練中に負傷するエピソードがあり、ここで忍は驚き、おそらくは自動人形クラスとおもわれる戦闘力を秘めた恭也と美由希に素直な敬意と賛辞をおくっていますが、この類似イベントは忍自身の問題があり、忍ルートでは発生しないようです。ただ高町家におじゃましている日常イベントはたくさんあるので、忍と恭也が一緒にいる時間が長すぎて、訓練そのものをあまり目にしてなかったのでしょう。高町兄妹の訓練時間はかなり長いのですが、その肝心の兄が忍にべったりなわけですから。
 このSSでは忍イベントの進行が遅れているので、そういうチャンスがあったのだということにしています。
 
『久遠の正体を恭也が知らないことについて』
 ここの『史実』では那美ルートに深入りしてません。そして本来の『リリカルなのは』と違って本編との時間のずれが存在しません。
 よって、恭也はもちろん高町勢は久遠の正体を知らないことになっています。
 ですが、これには裏があります。本当は恭也だけはなのは絡みで久遠のことを知っているわけですが、これは内緒という約束なので隠しているのです。



感想メールフォーム


PLZ 選んでください(未選択だとエラー)







-+-
inserted by FC2 system